カスタマーハランスメント対策の実務策⑩

「お電話ありがとうございます」と言って電話に出るのは、やめましょう。

お客様からかかって来た電話をとったら「お電話ありがとうございます」ということについてです。実は「お電話ありがとうございます」という場面はありません。
ほとんどの企業では、お客様と電話がつながるまでに音声ガイドが流れているはずです。
「この音声は、応対品質のためや、正しくご依頼情報を把握するために録音しております」という音声ガイドです。この音声ガイドが終わるのをお客様は待っています。

そして、やっと、担当者と話すことができます。ですので、担当者につながれるまでに音声ガイドが流れるシステムになっている企業の担当者は「おまたせいたしました」と言って、電話に出ることになり「お電話ありがとうございます」ではありません。

さらにクレームや問合せを受ける部門の担当者だとしたら、それらの内容の電話がかかってくることはありがたいことではありません。クレーム客の電話をとって「お電話ありがとうございます」は、意味が通じません。「お電話ありがとうございます」と言って電話に出ることがふさわしいのは、受注のためのコールセンターだけなのです。そのようなこともしっかりと認識して、挨拶をしてください。